Y『Xちゃんのこと好きだけど、付き合えない。
別れよう。ごめんね』
中学は同じ中学でそこまでのラインが一緒だった。
お互い絵が好きで美術はちょっと頑張っていた。
高校進学はXはちょっといいところ(札幌の)かそのまま地元のかで悩んでいた。
けど、Yと一緒の高校が良いと思い、地元の高校にいくとYに言った。
Yは地元の高校志望だったけど、もう一つのアホ高校に行こうかなとか言ってきた。
結局、Xは地元の高校の普通科、Yは同じ高校の商業科に進んだ。
教室の間にあった広場は飛び越えることができない大きな崖。
3年後、Xは大学進学し東京へ上京した。
Yは地元で就職し、壁は物理的にもできた。
さらに3年後の正月、ふたりは偶然会った。
お互い、見た目は変わっていなかったけど、
Xは自分自身でも変わってしまったと思っているし、
Yも田舎から飛び出したいけど飛び出せない一歩が踏み出せない感じになっていて昔のなにか強そうな感じは消えていた。
挑戦すればいいのに現在の危険な定位置で満足はしてないけど、
まいっか。
となっていた。
久しぶりに会ったからといって何かあるわけもなく、
もう会うこともないだろうと思いつついつのまにかさよならした。