油絵と大学受験の関係2

物理を本格的に勉強し始めた頃、本気で「お世辞」というものを覚えた。それによって本音と建て前を使い分けるようになってしまった。物理担当の学校の先生は視野が狭く北大です!頭いいんですよ!僕♪オーラを放っていた。授業はどうなのかといえば進むのも遅いし、どこで買ったのだかしらない穴埋め形式の役に立たないプリントだけの授業で面白い要素など一つもなかった。化学の先生も授業進度は遅かったがある分野でそれなりのものを極めた分、他の先生よりも筋がとおっていたし同じ北大ながら物理の先生と違いそれをひけらかさなかったので嫌われていなかった(好きでもないけど)。僕は先生の前ではいい子でいて友達の周りでは、あいつ勘違いしてるよなーと典型的な二面性をもってしまったおかげでどんな人にでも本音を言うことができなくなってしまう。この時期には美術部をやめていたけど、もしこの頃までやっていたら周りの人が自分の表現力をキャンパスにぶつけている中、自己満足すらできない絵しか描けなかっただろうと思う。無理やり描いていたらへこんでいただろうな・・・。
油絵と縁を切ったので物理と数学にのめりこむしかなかった。というか予備校の先生に昔から「お前は物理ができる!!」と半ば暗示のようなものをしょっちゅう聞かされていたのでもうそれしか自分にはなかった(大げさだけど)。単純なのでその暗示を素直に受け入れ数学と物理で花開く(某模試で数学東進内11位、判定が今通っている大学で順位1位をとる。これは自慢よ、過去のw)。そんなあほみたいな良い成績をとったので調子に乗り出す。なんにでも興味を持たなきゃと勘違いし看護模試も受けてみる。なんと1位をとってしまい、女の名前がずらりと並ぶ中、男が2人・・・(もう1人は僕の友人)。これで拍車がかかりあほの根拠のない余裕は大学受験直前まで続く。夏休み頃国立理系の大変さをじかに感じてきたのでこっそり私立を第一志望に変更。国語と現社の勉強はタダの時間つぶし、気分転換のために使う。私立に変更したのは高校にも予備校にも親にもいってない。けど受験校書くときに友達にはばれていたと思う。たまーに愚痴っていたし。直前W大二つ受けるといったときに予備校の先生には完ぺきばれた。この頃、斉藤アナのくるりと回るシーンを見ながら静物デッサンをちょこっとやっていた。その絵は今も実家にあるはずでそれを油絵にしたいと今でも思う。デッサン得意なので色入れないっていうのもけっこう好きだけど。
人並みの大学受験を経験し無事上京。やっと親から解放され遊びまくっていたら半期の成績で平均以下だったので遊ぶはずだったのにいつの間にかまじめっぽいことしてる。そしたら今のようになった・・・そして経済学部とか法学部なんかの人へ尊敬と羨望の眼差し。